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父の遺品を整理する娘の物語

愛による呪縛と、愛に囚われない生き方とを探る野心的長篇小説!

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彩瀬まる著「不在」が本日2018年6月29日に発売!

あらすじ:

長らく疎遠だった父が、死んだ。「明日香を除く親族は屋敷に立ち入らないこと」。不可解な遺言に、娘の明日香は戸惑いを覚えたが、医師であった父が最期まで守っていた洋館を、兄に代わり受け継ぐことを決めた。25年ぶりに足を踏み入れた錦野医院には、自分の知らない父の痕跡が鏤められていた。恋人の冬馬と共に家財道具の処分を始めた明日香だったが、整理が進むに連れ、漫画家の仕事がぎくしゃくし始め、さらに俳優である冬馬との間にもすれ違いが生じるようになる。次々現れる奇妙な遺物に翻弄される明日香の目の前に、父と自分の娘と暮らしていたという女・妃美子が現れて――。愛情のなくなった家族や恋人、その次に訪れる関係性とは。気鋭の著者が、愛による呪縛と、愛に囚われない生き方とを探る。喪失と再生、野心的長篇小説!

作者である彩瀬まるさんは、2010年「花に眩む」で「女による女のためのR-18文学賞読者賞」を受賞しデビューした今もっとも書店員の注目する作家さんで、今回の長編小説は父の遺品を整理する娘の物語となっています。

いち早く読んだ人たちに共感・絶賛されているようですよ。

「家族」と聞いて一番最初に「笑顔」という言葉を思い浮かべられる人は読まなくてもいいかもしれない。 気づかないでいたい黒い小さなものを知っている人には、きっと刺さる物語。 そして、多分、救いになる物語。 ――久田かおりさん(精文館書店中島新町店)

とにかく、《胸がきゅーっとなる》小説でした! 明日香が遺品整理するのを読んでいくうちに、お父さんの人生が浮かび上がり、 明日香の心が痛いように刺さりました。 ――山田恵理子さん(うさぎやTSUTAYA矢板店)

遺品整理を行っていく過程での主人公の様々な変化が描かれており、断捨離や身の回りの整理、人間関係の悩みといった、他人事ではなく私たちの実生活で起こりうる出来事に置き換えて考えることができるような内容となっています。

読めば読むほどグサグサと突き刺さるのではないでしょうか?